こんにちは、お客様相談窓口です。今年は「身近な病気別検査項目の見方」についてお送りします。
今回は“C型肝炎その2”です。

   C型肝炎ウイルス抗体陽性の人の中には、「現在C型肝炎ウイルスに感染している人(持続感染者)」
   と「C型肝炎ウイルスに感染したが治ってしまった人(感染既往者)」があります。このため、現在では
   持続感染者と感染既往者とを適切に区分するために、前回のHCV抗体検査と次の2つの検査方法を
   組み合わせて判断されます。

@HCV-RNA検査(正常値:(陰性))
C型肝炎ウイルスの有無やウイルスの量を調べる検査で、ほぼ確実にウイルスが存在するかどうかがわかります。
 
AHCVコア抗体検査(正常値:10以下)
コアとはの事で、C型肝炎ウイルスの芯、つまり中心部に対する抗体を調べ、ウイルスが存在するかどうかを判断する検査です。
※コア抗体の量が多ければ(100単位以上)ウイルスの存在は確定的です。
(この検査はHCV-RNA検査を補うために行います。)
C型肝炎罹患者の治療に用いられる薬剤の効き方の予測や、将来の発病予測のうえで重要な指標となる!!

C型慢性肝炎は、自覚症状がほとんどないので、自分が患っているC型慢性肝炎がどのような状態にあるのかを知るためには、検査で経過をみていく必要があります。「GOT・GPT」などを調べる検査を定期的に受けていると、慢性肝炎がどのような経過をたどっているのかを知る事ができます。特にGPT値の推移が、病状の変化と密接な関係を持っています。

 GPTの変動と治療方針
「GPT」の変動を調べる事で、慢性肝炎がどのような状態にあるかを推測できる。患者のGPTの変動パターンが、下のどれにあてはまるかを調べ、ウイルスの量など、他の要因を考慮したうえで、治療方針が決定される。
GPTの変動
治療方針
GPTが25以下だと、肝細胞の破壊が止まっている事を示し、特に治療は行わない。

GPTが100以下で変動する時は、経過をよく見て、場合によっては治療を開始する。

GTPが常に100を超える場合、急速に肝細胞が破壊されているため、治療が必要になる。

GTPが時に100を超える場合、肝細胞がかなり速いスピードで破壊されているため、治療が必要である。

たいていの場合は経過が良いが、時に肝硬変が疑われるため、検査を開始する。

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